ビタミンB12(コバラミン)

あまり知られていない栄養素ですが、葉酸と同様に血を作るためにはとても重要なビタミンです。
また、ビタミンB12は、神経の栄養素との別名があり、脳細胞に関係する作用について働き、近年、ボケ対策に効果的であるとの見ている人もいます。

ビタミンB12の効果

悪性貧血の予防・改善に働きます。

冒頭でも説明したとおり、ビタミンB12は、葉酸と同様に、赤血球を生成するために必要不可欠なものであることから、貧血の予防や改善に働きます。

神経伝達の円滑化に寄与します。

中枢神経(脳)から抹消神経に情報が伝達する経路、神経細胞が働くために、ビタミンB12重要な栄養素です。
神経伝達が円滑になると、集中力や記憶力といった精神的な部分の向上に寄与することが言われています。

睡眠障害を予防します。

脳から分泌されるホルモン(メラトニン)の分泌量を調整し、眠気具合のバランスを整えることで、睡眠と覚醒リズムを整えます。

動脈硬化を予防します。

動脈硬化の原因といわれているホモシステインを、メチオニン(アミノ酸の一種)に円滑に代謝させまるために、ビタミンB12が必要とされています。

ビタミンB12が豊富な食品

食品100g当りにどの程度ビタミンB12が含有されているのを下表に示します。

牛レバー 52.8μg
鶏レバー 44.4μg
サンマ 17.7μg
アサリ 52.4g(約10個)
牡蠣 28.1μg
ハマグリ 28.4μg
豚レバー 25.2μg

欠乏症と過剰症

欠乏症

ビタミンB12は、神経系の働きを正常に保つ働きがあることから、不足すると神経障害を引き起こす恐れがあります。
また、葉酸とともに赤血球を生成していることから、不足すると貧血を引き起こすことが言われています。

過剰症

上限量の定めもないことから、過剰症の報告はいまのところありません。

ページの先頭へ